今週の総括(7月8~12日)

目次

  1. 時事
  2. 市況
  3. 保有銘柄の推移

 

  1. 時事

 公正取引委員会は10日、IoT分野などでの異業種間連携による不当な囲い込みがある場合独占禁止法上での問題になるとした報告書を公表。高速で大容量のデータ通信が可能な次世代通信規格「5G」の実用化でデータの独占が強まると懸念されるため、新技術による成長と弊害防止の両立を図るための監視を強める。

 政府はデジタル化が進む中で公正な競争・デジタル課税・個人情報保護という3つの政策的な観点から規制を検討している。本報告書のポイントを以下にまとめる。

  • データビジネスでは独占や寡占が生じやすい
  • 異業種提携でデータの不正収集を懸念
  • 市場での支配力を背景にデータ収集源の囲い込みやデータへのアクセス制限があれば問題
  • データ利活用での独占も違反の恐れ
  • 企業に周知し、違反の未然防止へ

 

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  • 転落ドイツ銀、再建へ難路

 ドイツ銀行は株式売買業務からの撤退や全行員の2割に当たる人員の削減を柱とする再建計画を発表。経営再建計画は、2022年までに1.8万人の削減、投資銀行部門の資産740億ユーロ(約9兆円)を切り離す大規模なもの。費用として22年までに74億ユーロ(約9000億円)を計上し、19年4〜6月期は28億ユーロ(約3400億円)の最終赤字に転落。

 ゼービング最高経営責任者は7日の声明で、顧客取引が中心であったかつてのドイツ銀行の姿に戻し、再出発することを約束した。しかし、独国内は公的資金や地域金融機関が高いシェアを占める上、仏BNPパリバなどとの競争も激しいため、再建へのみ道のりは険しそうだ。

 同じ独大手のコメルツ銀行との経営統合交渉は労組の反対などで19年4月に破談。今回の再建策で多額の損失を計上するが、株安もあり資本増強は見送った。すぐに経営が危うくなるわけではないが、予期せぬショックへの耐性は非常に弱い。もし本行が経営破綻しようものならリーマンショック以上の金融危機が生じる可能性があるため、今後の動向を注視しておく必要がある。

 

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 景気後退の前兆とされる長短金利の逆転(逆イールド)下での株高が米国で続いている。過去60年間のデータから逆イールドが発生した後の株価の動きを読み解くと、米株は平均で29%上昇し、その後は景気後退とともに下落に向かっていた。

 米株が最高値を更新する一方、逆イールドのマイナス影響を受ける銀行株は出遅れが目立つ。過去何度も起きた金融市場の「最後の宴」。いびつな利回り曲線は今回も歴史は繰り返すと示唆しているのだろうか。債券市場では3ヶ月ものの米国債利回りは2.14%なのに対し、2年債や5年債は1.8%台と逆イールドが定着している。これは、債券投資家が景気拡大局面が終盤に差し掛かったと判断し、ある程度低い利回りでも債券を購入することにより生じる。米景気は7月に拡大局面が11年目に突入し、いつ転換点を迎えてもおかしくない。

  

 

     2. 市況

  • 日経225

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7月8~12日の日経225チャート

日経平均株価は21500~21706円の間で推移。週終わりに向けて米株高につられて上昇するものの米株ほど上昇はしなかった。21700円を意識し、何度も押し返されている。日本市場は月曜が祝日なので米株の様子次第となりそうだ。

  • NYダウ

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7月8~12日のNYダウチャート

NYダウは27161~27332まで1週間通して綺麗な上昇トレンドを描いている。しかし、来週以降も上昇し続けるかと言われると懐疑的にならざるを得ない。理由は上記にも書いた通り、逆イールドの発生など、景気後退のサインが少しづつ出てきているからである。

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7月8~12日のドル円チャート

ドル円は107.82~108.6円の間で推移。FRBの利下げによるドル安だと思われる、このままさらに円高が進むようなら日銀も更なる金融緩和を実施するのではなかろうか。

 

 

     3. 保有銘柄の推移

先週終値(7/5)407円→(7/12)終値413円 +6円

長期EMAと短期EMAが週末に丁度ゴールデンクロス。来週7月16日にユニチカ工場(愛知県豊橋市)売却に関して二審の判決が明らかになる。以前は市民側の勝訴となっているため今回も確率的には市民側が勝つ可能性の方が高いが、私としては負けを織り込んだ株価だと考えている。確かに今のユニチカにとって70億という額は財務的に厳しいものではあるが、払えない額ではないし、ここを乗り越えた場合、後は上がるしかないと思う。しかし、様子次第では勿論損切も視野に入れなければならない。

ユニチカ跡地問題詳細↓

http://teramotoh.net/yunitikaatotimondai.html

 

  • テモナ(3985)

先週終値(7/5)472円→(7/12)終値494円 +22円

一時500円を超えるものの押し返される。長期EMAが現在510円あたりにあるのでここを超えられるかに注目したい。

 

  • アエリア(3758)

購入時888円→(7/12)終値836円 -52円

最近与沢翼氏が大量に購入したことにより注目を浴びている銘柄である。

7月に入った時点で一時1000円を超えるまで上昇していたが、今週木曜時点で800円台まで下がっており、押し目買いのつもりだった。しかし、翌日さらに-6.8%も下落、完全に時期尚早であった。中期EMAを下に突破しており、このまま800円を突き抜け下落するようであれば損切りすると思う。

購入理由は、事業内容及び成長性の割にPERが約14倍、PBRが1.55倍で割安感があったからである。しかし、著名な人が買っているというのに多少つられた事もあり、普段エントリーしないところで買ってしまったのは反省しなければいけない。

 

同社HP↓

https://www.aeria.jp/

 

今週の投資成績

1,525,624円 → 1,524,350円 

-1,274円